野球してる君が大好きです。
_____しばらくして。

水族館についた。

初めての水族館。
私が恋人と行ってみたかった場所。

結城は恋人ではないけど
大好きだから…
一緒に行けて嬉しい。


「お嬢様。行きますよ?」
私がぼーっとしているのが
気になったのか、
結城は私の目の前にいた。


「わ、ご、ごめん。行こっか」
私はそう言って気を紛らわす。



(は、は、はずかしい…/////////)



水族館は休みということもあり
人が多かった。

「またはぐれると…困るので」

そう言った結城の顔は赤い。
それでも、優しく手を握りしめてくれた




その優しさにドキドキした。

なかなか収まらない。
…いつになったら、伝えられるのかな。

こんなに大好きなのに、
伝えられないということが辛い。




水族館を回っていると…


「帆乃香…?」

聞き慣れた女の子の声。

私はいつもと違う姿のその子を見て
びっくりした。

「胡桃‼︎あれ、寿也くんも…?」
私は寿也くんの姿を見た。
二人とも顔が赤い。


「えへへ…」
胡桃は照れ笑いをした。


私は理由を察して、
「楽しんでね」と言って
結城とその場を離れる。



「胡桃、あの方とお付き合いなさってる…んですか?」
「うん、たぶん」

私はくすくすと笑う。

「胡桃、可愛かったなぁ。あんな照れた顔初めてみたの」

そう言った時、
私は結城と目が合う。

「それはわたくしもでございますよ」

そう言って結城はニコッと笑う。
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