野球してる君が大好きです。
そんなある日。


「えー、今日は冨樫は休みだ」

先生がそう言った。

なぜだろうか。
なんで、こんなにも胸が…


「帆乃香…?」

後ろの席の胡桃が言う。

「な、なに…?」
「どうしたの?なんか…」
「冨樫くんが来ないのって、珍しいなって」

私は素直にそう言う。

「ふーん」
胡桃はニヤッと笑う。

胡桃は何か知っているのかな…

「ね、ねぇ!胡桃‼︎」
「な、なに…?」
「冨樫くんのこと何か知ってる?」

胡桃は驚いた。

「え、え、な、何も‼︎」
なぜ動揺しているのだろうか…。

「ほんと?」
「ほんと、ほんと‼︎」
「そ、そか…」

私は諦めた。


なんでこんなにもドキドキして…


(はぁ…帆乃香にはまだ言っちゃダメなんだった。陽斗くんが、冨樫陽斗になって学校に来てること。そして、陽斗くんの好きな人が帆乃香だっていうことも)

「あ、胡桃‼︎私、今日早退するんだ」
「ん?なんで?」
「…結城が熱出しちゃって…」
「そーなんだ…」
また胡桃はニヤニヤ笑う

「もう今から行かないといけないの」
「うん」
「ごめんね、明日もし回復してなかったら学校休むかも」
「うん」
「じゃあ」

帰宅準備をしながら私は話していた。
準備も終わったので、私は玄関に向かう


(結城…大丈夫かな…)
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