野球してる君が大好きです。
「可愛い顔でじーっと見つめられたらどんなに照れるか…///」

これは陽斗なりの嬉しさの現れ。
それは子供の私にはすごく嬉しかった。


「…///」
抱いた不安も消える。


しばらくして、陽斗がスッと体を離した

「帰ろっか」
差し出す手は、いつもより大きく、
いつもより頼もしくカッコ良く見えた。


私は陽斗の手を握って横に並んだ。


陽斗はまだ照れている。

私の歩幅に合わせてゆっくり
歩いてくれた。


___しばらくして家に着いた。

私は部屋に入って
お風呂に入る。

「ふぅ…」
(あんな真剣な陽斗…初めて見た)

そんなことを思うと
また不安が募る。


『もっと陽斗のこと
わかってないといけない気がする』

とか、

『もっと知りたい』

とか。



余計なことを考えすぎて
もっと不安になる。


本当に私は
陽斗の彼女でいいのか。



陽斗は彼女で居ることを
望んでいるのか。





そんなことばかり思うと
どんどん不安になる。


少しだけ考える時間が欲しい…。



でも…
陽斗からは離れたくない…。





彼女なのに…
少し距離がある気がする。
そして…
近いのに遠い気がする…。


私はお風呂から上がる。


好きなのに…なんでかな。


「私じゃ、ダメな気がする…」


私は服を着て、鏡の前に座る。





今は忙しいから…
やめておこう。
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