野球してる君が大好きです。
彼の恋敵。
三吉先輩*
その日はそんな不安で
押しつぶされそうになったが
ゆっくり寝れた。
次の日。
授業中もずっと
不安で
陽斗のことばかり考えていた。
でも、距離を置くなんてできない…。
そのことを思いながら
また部活が始まる。
遥香先輩は今日もいない。
抱える不安はもっと大きくなる。
昨日のピッチング練習では
ストレートしか投げていなかった。
でも、あんなの軽いもの。
ストレートでも昨日より速い。
変化球もキレている。
部活に関して、
知らない陽斗がいっぱい出てくる。
__休憩
「ぁ、帆乃香。1人で帰れるか?」
「うん…」
「ごめんな、用事があって…」
「そ、そか」
もっともっと不安になる。
そんなとき
「どうしたの?帆乃香ちゃん?」
優しく声をかけてくれたのは…
「三吉先輩…」
三吉 隆弘(みよし たかひろ)先輩だった。
三吉先輩はサードを守る5番バッター。
陽斗の次にバッティングが上手い。
「冨樫と何かあったの?」
「い、いえ…」
「あんなに2人仲良かったのに…」
そう、私たちはまだ、
誰にも伝えてないのだ。
「…なんでもないです。大丈夫です」
「なら、良かった…」
三吉先輩はくしゃっとした笑顔で
笑ってくれた。
私を少しでも安心させるかのように。
私は少し安心して
笑顔を見せた。
「…ありがとうございます」
三吉先輩の顔は
少し赤くなっていたが、
頭を横に振って
「はは、俺も練習戻るわ!」
そう言ってグラウンドに走って行った。
(関西人って、少し新鮮)
私は基本的に関東の人たちとしか
接したことがなかったから
少し嬉しかった。
__部活終了
今日は陽斗とは帰れないので
一人で帰る準備をした。
玄関に行くと
とんとんと、肩を誰かに叩かれた。
「わっ…」
「驚かせてごめん、俺だよ」
振り返ると…
「三吉先輩…‼︎」
「今から帰るっしょ?」
「はい」
「冨樫は?」
少し俯く。
「用事があるとかで…」
「そっか、なら送るよ?」
「ぇ…」
「ほら、早く行かないと!」
そう言って三吉先輩は
下駄箱から靴を取る。
私も靴をとって履いた。
三吉先輩も靴を履く。
「じゃあ、行こっか」
そう言って手を差し伸べてくれた。
「ぇ…」
「ほ、ほら、女の子を1人で帰らせれないし…。ね、だから…///」
三吉先輩は手を握ってくれた。
私も握り返す。
「ありがとうございます」
私はそう言って
ニコッと笑った。
三吉先輩は
赤くなった顔で
ニコッと笑ってくれた。
その顔がいつかの陽斗に見えて
少しドキッとしてしまった。
(なに、この、感じは…)
押しつぶされそうになったが
ゆっくり寝れた。
次の日。
授業中もずっと
不安で
陽斗のことばかり考えていた。
でも、距離を置くなんてできない…。
そのことを思いながら
また部活が始まる。
遥香先輩は今日もいない。
抱える不安はもっと大きくなる。
昨日のピッチング練習では
ストレートしか投げていなかった。
でも、あんなの軽いもの。
ストレートでも昨日より速い。
変化球もキレている。
部活に関して、
知らない陽斗がいっぱい出てくる。
__休憩
「ぁ、帆乃香。1人で帰れるか?」
「うん…」
「ごめんな、用事があって…」
「そ、そか」
もっともっと不安になる。
そんなとき
「どうしたの?帆乃香ちゃん?」
優しく声をかけてくれたのは…
「三吉先輩…」
三吉 隆弘(みよし たかひろ)先輩だった。
三吉先輩はサードを守る5番バッター。
陽斗の次にバッティングが上手い。
「冨樫と何かあったの?」
「い、いえ…」
「あんなに2人仲良かったのに…」
そう、私たちはまだ、
誰にも伝えてないのだ。
「…なんでもないです。大丈夫です」
「なら、良かった…」
三吉先輩はくしゃっとした笑顔で
笑ってくれた。
私を少しでも安心させるかのように。
私は少し安心して
笑顔を見せた。
「…ありがとうございます」
三吉先輩の顔は
少し赤くなっていたが、
頭を横に振って
「はは、俺も練習戻るわ!」
そう言ってグラウンドに走って行った。
(関西人って、少し新鮮)
私は基本的に関東の人たちとしか
接したことがなかったから
少し嬉しかった。
__部活終了
今日は陽斗とは帰れないので
一人で帰る準備をした。
玄関に行くと
とんとんと、肩を誰かに叩かれた。
「わっ…」
「驚かせてごめん、俺だよ」
振り返ると…
「三吉先輩…‼︎」
「今から帰るっしょ?」
「はい」
「冨樫は?」
少し俯く。
「用事があるとかで…」
「そっか、なら送るよ?」
「ぇ…」
「ほら、早く行かないと!」
そう言って三吉先輩は
下駄箱から靴を取る。
私も靴をとって履いた。
三吉先輩も靴を履く。
「じゃあ、行こっか」
そう言って手を差し伸べてくれた。
「ぇ…」
「ほ、ほら、女の子を1人で帰らせれないし…。ね、だから…///」
三吉先輩は手を握ってくれた。
私も握り返す。
「ありがとうございます」
私はそう言って
ニコッと笑った。
三吉先輩は
赤くなった顔で
ニコッと笑ってくれた。
その顔がいつかの陽斗に見えて
少しドキッとしてしまった。
(なに、この、感じは…)