野球してる君が大好きです。
校歌を歌い終わり、
閉会式も終わり。



私たちは下に降りていく。


「陽斗くんすごかったね!」
「うん…。カッコよかった」


私がそう言うと胡桃が
ニヤニヤし始める。


また何か企んでいるのだろう。



「解散時間は確か…6時だから」
「え、いま、4時だよね⁇」

またにやっとする。

「モール行くよ‼︎」
「え、えぇ⁉︎」



私は胡桃に手を引かれながら
モールに連れて行かれた。



__数分後。



「はぁ…着いたぁ」
「よし、じゃあ、いっぱい買おうっ‼︎」
「ぇ、どこで?」

胡桃はやっぱりなに企んでいる。

「んなの、Angelsmilesに決まってるでしょ‼︎」
「夏物買いにいくの?」
「明々後日まで野球部休みなの」


私はキョトンとする。




休み?ぇ、だから?







「海、行くのよ!もう、陽斗くんには伝えてあるの」
「ぇ⁉︎なにやってんの⁈」
「いや、帆乃香の水着姿なんて滅多に見られないし?休暇も必要だし‼︎」
「え…」


呆然とする。


「私、帆乃香に似合うの前々から調べてたから。もう、決まってるよ」
「え⁉︎」

胡桃は店員さんに言って
出してもらっていた。


そして、胡桃が戻ってきた。
胡桃が持っていたのは

「小花柄の白のビキニ⁇」
「そうだよ!帆乃香は白が似合うから」
「…でも、これだけじゃ…」
「ん?」
「は、恥ずかしいよ…」


ビキニは肌の露出が多い。
だから、パレオみたいなのがよかった。




「あはは、上に羽織ったりできるやつ付いてるよっ」
「ほんと?」
「うん‼︎」


胡桃の気遣いが嬉しかった。




その後、新しい服も買って
店内を出た。




「あ!胡桃‼︎クレープ食べよ?」
「いいね‼︎」


私たちはクレープ屋に向かう。


「お、美味しそう‼︎」
「そうだね‼︎」


私たちはちゃんと並んで
順番を待った。

順番が来た。

同じものを頼む。






気が合うなぁ…







クレープを食べながらモールを出て
また球場に戻る。




















これから、熱い夏が始まる。










がんばれ、みんな















がんばれ、陽斗。









< 87 / 138 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop