反省文と、進路指導室。


…わかんねえよ、と呟くものの。

そんな言葉は嘘だと、心の中で否定する。



本当は、わかりたくない、だけだ。




わからないわけが、ないじゃねえか。

俺を見つめる眼差しも。

話すたびに嬉しそうに、緩ませる表情も。



全部、全部。


俺を好きだと言っている。







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