反省文と、進路指導室。
ちょっと(ほんの3時間)遅刻しただけで反省文を書けと言うから。
「…なあ、村井。反省文って理解してるか?」
「反省している気持ちを素直に、作文用紙に書きなぐったものです!」
私が満面の笑みでそう答えると、目の前で、微笑んでいる(しかし目は笑っていない)担任の、杉山先生にスパンと丸めた紙で頭を叩かれた。
「もう、ちゃんと答えたのに。
今の答えのどこが不服なんですか。」
今度は逆に私が問うと、杉山先生は静かに、でも確実に私に届くように、ため息をついた。