夏の空模様
「はぁ・・・」
「どしたのよ麻希
そんな深いため息ついて、」
「いやぁ・・・
この時期って彼氏ほしくならない?」
「はぁ?
ならないでしょー」
「あたしは男の子きらーい」
「沙依ちゃんは
ホントに男嫌いだよね」
「まぁ女子高にいるとそうなるよね
あたしも、ちょっと嫌い」
「そんなんだから
沙依ちゃんも唯も彼氏できないんだよ!」
「あ!言ったなー!!」
沙依も唯も
彼氏いない歴=年齢である
麻希も高校になってからは
彼氏がいた事はない
「どこかに運命の出会い
落ちてないかなー」
「そんなの落ちてたら
皆が拾っとるわ!」
「そうだけどぉ」
(女子高じゃ
それを期待するしかないじゃーん)
~♪~~♪~♪♪
麻希のスマホが鳴った
「・・・うぉえ゛!!」
「ぶっ!
な、なに!?」
「あぁ、唯ちゃん大丈夫?」
「ありがとう沙依ちゃん
麻希、何が書いてあったの?」
「出会い来たかも!」
「はぁ?」
「中学時代のクラス会キターーー!」
「絶対無理でしょ」
「だよね・・・」
(どーしようこのクラス会で
『お前もしかして河合か?
かわいくなったな』とか言われたらー♡)
「まーきー」
「まーきちゃーん」
妄想に走っている麻希には
そんな言葉は届かなかった。
「っていうか麻希
まともに男子と話せるの?」
「し、失礼な!
話せる、話せる!」
「不安だな」
とは言っても麻希自身も
女子高に入って男子と話すことなど
無いに等しく上手に話せるか
不安に思っていた