キミとネコとひなたぼっこと。~クールな彼の猫可愛がり方法~
コロコロトンネルがぽよんぽよんと動いてコタロウのしっぽが見え隠れする光景がものすごくかわいくてにやけてしまった時、先生が私に向かって「みーこ」と言った。
私はつい反射的に振り向いてしまう。
それと同時に、触れる私と先生の唇。
「んっ……」
先生の手が私の身体を引き寄せる。
私は無意識に片手で先生の服をぎゅっと掴んで、流されるままに素直に先生の動きに応えると、さらに深く口付けられる。
先生とはこの間何度か唇を重ねたけど、私はまだ慣れていなくて、毎回のように心臓がばくばくと鳴り響いてしまう。
それとともに身体も顔も熱くなってしまって、自分ではどうにも片付けられない状態になってしまうんだ。
きっと、そんな私のことを先生は気付いているはず。
だから、キスした後は恥ずかしくて照れくさくて先生のことをまっすぐ見ることができない。
もちろん今日も例外ではなくて、先生の唇が離れていくと、私は床に置かれた私の手を包み込む先生の手を見つめながら俯いてしまった。
先生の手が私の手を取り、指が絡まる。
「くくっ。ほんと、顔も耳も真っ赤にして超かわいいよな。みーこって」
顔を上げない私の顔を横から覗くようにしてくすくすと先生が笑っているのを感じながら、私ははっとあることに気付いた。
もしかして、と絡まった手を見つめたまま口を開く。