キミとネコとひなたぼっこと。~クールな彼の猫可愛がり方法~
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「……お、おじゃましまーす」
「どうぞ。あ、ごめん、散らかってるけど」
「いえ、お構いなく……」
樹さんの部屋に来るのは2回目。
いつもはコタロウが安心して過ごせるからと私の部屋で過ごすことがほとんどだった。
確かにキッチンには食器が散在しているし、今樹さんが拾っている部屋着らしい服もあって。
男の人の部屋って感じがする。
それでも、初めて来た時も思ったけど、すっきりまとまってるよなぁ……。
それに……これ。
やっぱりかわいい。
私が目に留めたのは1回目に来た時と同じもの。
それは、ネコグッズの数々だ。
部屋全体にネコグッズが散在しているのではなく、一つのカラーボックスを使って小さなコーナーにまとまっている。
こじんまりとしているとは言え、そこにはスタイリッシュな黒ネコの置物やリアルなぬいぐるみ、そして私があげたコタロウの写真やネコのおもちゃもあって、すごく充実している。
「みーこ」
「え……っ!樹さんっ?」
ネコグッズコーナーを眺めていた私を、樹さんが突然後ろから抱きしめてきた。
突然のことに戸惑っていると、樹さんの私を抱く腕に力が入り、樹さんが私の耳に唇を寄せてくる。
甘い声で「みーこ」と呼ばれると同時に、私の身体は一気に熱を持ち始めてしまった。
恥ずかしくて身体をよじろうとするけど、樹さんの腕は私を離そうとしない。