キミとネコとひなたぼっこと。~クールな彼の猫可愛がり方法~
そのまま、さっきからずっと思っていたことをポロリと溢してしまう。
「……すごく悔しかったです」
「?」
「私は樹さんのポーカーフェイスが崩れたところなんて見たことなかったから。なのに、西岡さんは見たことがあったって言ってて……きっと、私よりも西岡さんの方が樹さんのいろんな顔を知ってるんですよね。……悔しい」
私だって樹さんのいろんな表情を見たいし、知りたい。
一緒に過ごした時間はまだほんの数ヶ月で知らないことが多すぎるから、もっともっと樹さんのことを知りたいんだ。
私は樹さんのいろんな表情を知っているらしい西岡さんに完全にヤキモチをやいていた。
照れてる表情をしてくれた時だって、西岡さんは「またそんな顔」って言っていたということは、一度は見たことがあるってことだから。
「……くくっ。本当にみーこって……」
「!また、おもしろい、って笑うんでしょう!?」
「違うよ。……俺を虜にするのがうまいなって」
「!」
そんなことを言いながらも、さっきまでの不安そうな表情なんてどこかにいってしまって、樹さんはいつものように余裕の表情に戻ってしまった。
私はこんなに慌ててドキドキしているというのに。
そんなの、フェアじゃない。