キミとネコとひなたぼっこと。~クールな彼の猫可愛がり方法~
~キミの猫可愛がり方法
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「いい天気だぁ~」
ベランダと部屋の中にそよそよと気持ちのいい風が吹き渡る。
4月中旬ともあって、だいぶその風は温かいものになってきた。
私の目に映るのはキラキラとした太陽の光。
その向こうに広がるキレイな水色の空。
私の耳に聞こえてくるのは空を飛び回る鳥の声。
近くの公園から聞こえる子どもたちの声。
ワンちゃんの鳴く声。
そして、隣には。
「おっ、やるな!コタ!」
今日は魚のおもちゃを手に、コタロウの前でゆらゆらと意地悪に揺らす樹さんと、それに果敢に挑むコタロウの姿がある。
コタロウはにゃっにゃっと鳴きながら、一生懸命魚にネコパンチを繰り広げるけど、なかなか当たってくれなくて、さらにむきになっている。
私が知らないうちに、いつの間にか立ち上がってネコパンチを繰り出す技も身につけたようだ。
きっと樹さんの遊びで培った技だろう。
平和だなぁ~幸せだなぁ~と、私はポットから紅茶をカップに注ぐ。
「樹さんも飲みますか?」
「ん、今はいい」
「はーい」
コタロウと遊ぶことに夢中になっている樹さんは私の方に振り向きもせず、そう答えてくる。
私はくすりと笑って紅茶を飲み、カップを置いて再び空を見上げた。
気持ちも身体もぽかぽかとあたたかくなっていく。