キミとネコとひなたぼっこと。~クールな彼の猫可愛がり方法~
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私の心の中のようにどんよりと重い雲がかかった空。
きっと明日は雨が降るだろう。
今の仕事を始めて3年。
最初のうちは覚えることが多くてすごく大変だったけど、今では何とかそれなりに自信も持てるようにもなってきた。
もちろん日々薬は進歩しているし学ぶことは多いけど。
でもやっぱりお客さんはそれぞれで、体調の関係もあるだろうし仕方のないことも多いけど、人に合わせた対応はなかなか大変なものだ。
何と言っても、今日のように信頼されていないような言葉をかけられてしまった時の落ち込みは結構響いてしまうものなんだ。
明日が土曜日の休みで良かったなと心から思う。
こういう時にはコタロウに癒してもらうしかない、とため息をつきながら、家の鍵を開けてドアを開いた時だった。
突然の稲光とドシーン!という音に、私は思わず身体をびくっとさせて、声を出していた。
「きゃっ!」
それと同時に目の前に映ったのは、何かが足元をすり抜けていく姿だった。
「……えっ?」
一瞬何が起こったかわからなかった。
はっと顔を上げて見えたのはリビングのドアが開いている光景で。
それと同時に一気に血が引いていくのがわかった。
嘘……っ!