生徒会
ショータイム
昔から勉強には自信があった。
それ故、昔からつまらない嫉妬をぶつけられた。それはもう、本当にツマラナイ。でも俺は学習した。ふと気づいたんだ。簡単なことじゃないか。自分を偽り、隠して、一定の距離を保つ。決してそれ以上踏み込めないよう、見えない壁をそびえ立たせる。
『腹を見せない、気にさせない』
俺の唯一無二の、絶対の理念。
他人なんて気にしない。気にさせない。気づかれないよう、ひっそりと。俺の理念は隠しておく。
勿論、全てに通用するなんて思っては無い。いつかさらけ出す時は、誰これ構わず訪れる。だけど、通用させる。させてみせる。
そう生きてきた俺は今年、高校に進学した。
上手くやってやる。
そう思う時程に、悪い予感は当たると言うが、予感など更々しない。
偽りなら幾らでもくれてやる。
< 1 / 5 >

この作品をシェア

pagetop