幸せの恋

~恋なんだ~

10月に入って、樋川くんとは
だいぶ話すようになったの。
でも、学校で話すだけじゃ
つまらない気がしたの。

そこであたしは、樋川くんと
L●NEがしたいと思い、作戦をたてた。

『樋川くんの連絡帳に
 時間割り書くから教えて!』

思いきって言ってみた、

『うん、別にいいよ』

樋川くんは、そういって笑った。
嬉しくて舞い上がってたあたしは、
ふと思い出した。
そういえば、テストが近いから
ママに携帯預けてたんだった!

『あ、ママに携帯預けてるから
 返信遅くなるかも知らん!』

両手を合わせて謝ると、

『わかった。テスト近いし
 勉強せなあかんもんな!』

あー、何て優しいんだ。
改めていい人だなって思った。

その日の夜、勉強が終わって、
早速、L●NEを見た。

「1国語
 2数学
 3体育
 ・
 ・
 ・
 あ!お母さんに預けてるん
 やんな?ごめんな(^_^;」

樋川くんからだった。
ここまで気を使ってくれるなんて
めっちゃ優しいなぁ…。

このとき思った。
あたしは樋川くんが
好きなのかもしれない。
これは、恋なんだってね。
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