純情夏恋 良き青春の姫物語

私、宮野姫莉は都内の高校にこの春から通っている普通、というより平凡な女子高校生だ

成績は良くもなく悪くもなく普通

得意なことはパソコンという地味な私には中学校時代から春が来るわけもなく、

生まれてこのかた彼氏ができた試しがない

「あっ！姫莉〜！おはよ〜！」

登校途中、高校に入って1番中がいい笹沼明を見つけた

「あ〜！おはよ〜！」

自分で言うのもなんだが、私は人見知りするほうではないのですぐに友達ができた

「おっ、姫莉じゃん、おはよ」

明と一緒にいたのは同じクラスで隣の席の野崎良なんでも、2人は幼馴染らしい

軽く挨拶を交わしたあと、一緒に学校に行く、これがいつものパターンになっている。

「おーい！3人とも、おはよう、一緒に行こうぜ〜！」

大きく手を振りながら走って来るのは菅野誠、私の幼馴染だ

「おい誠！お前遅いぞ〜！」
良が言うと

「仕方ね〜じゃん！だって姫莉がさ〜」

姫莉のせいにしようとする誠に対し姫莉が反撃

「なんで私のせいなのよ⁉︎」


「隣なんだから待っててくれてもいいじゃんかよ！」

「やだよ、私まで遅れちゃうじゃん！」

「まぁまぁ、2人ともこんなとこでイチャイチャしてたら遅刻するよ⁇」

こんな感じで毎朝言い争いをしては明のひと言で2人とも目を覚ます、

いつもこの調子なので学校に着くのは4人ともギリギリの時刻だ

《急げ〜‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎》

４人は学校に向かって走り出した