車内恋愛。
「モッピー可愛い〜!!!」

店内も全部ピンク。
ぬいぐるみが可愛くて可愛くて…。


「未玖が幼児に戻ってる。」

「戻ってません〜。ただ、モッピーが可愛いだけです♪もう、このお店の商品全部集めたいくらい!」

「そんな金ないでしょ。」

「もちろんです。」



「むぐっ…」

私の顔に何かが…。

「あ!」

それは旬さんが大きなモッピーのぬいぐるみを私の顔に押さえつけたから。

「可愛い〜!!」

抱き心地の良い大きさ。


「さっきから可愛い、しか言ってないな。それ、いる?」

「え??」

「レジ行こか。」

「えっと、旬さん、いいんですか??
このぬいぐるみ…けっこう大きいですし…。」

「モッピーをギュッとした未玖が可愛いから買ってやるよ。」

「え、え、え、えっとー…。」

可愛いとかこのタイミングで言われちゃうと照れちゃうじゃん!!!

「すいません、このぬいぐるみください。」

「かしこまりました!」

私は買ってもらったモッピーを抱き抱えて顔を隠す。



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