車内恋愛。
旬さんとのユニバデートの次の日。


見慣れない番号から私の携帯に電話が掛かってきた。

でも、この近くの番号っぽい。

私は出てみた。



「はい、」

「森川未玖さんでしょうか?」

「はい、そうです。」

何だか聞き覚えのあるような声…。


「お久しぶりです。笠木自動車教習所の柿原です。」

「あ、柿原さん!お久しぶりです!!」



そう、受付の柿原さん!!!


「瀬口からお話は聞いてますよ?」

「え!そんな、恥ずかしいです…。」

「いつも惚気てるからね。で、本題なんですけど、森川さんにうちの教習所の卒業生として感想を書いてもらって、それを広告やHPに載せさせてほしいな、と思いまして。」

「え、私でいいんですか??」

「勿論!!うちの教官たちから是非とも森川さんに、ってオファーがあったので。」

「そ、そんな皆さんからですか??」

「森川さんのことは四輪の教官なら知ってますからね?瀬口とのこともあるし。」

旬さんとのことを言われると恥ずかしい!!

「そ、そうですか…。では、是非…。」

教習所の方には本当にお世話になったし、久しぶりに担当してもらった教官の方々に会いたいし…。


「ありがとうございます!!では、都合のいい日にうちに来てもらいたいので…。」

日にちと時間を決め、私は久しぶりに教習所に行くことにした。


その日は旬さんの出勤日だし、会えるかな??




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