車内恋愛。
「あー懐かしいです!!この感じ!!」

「おお、いい感じやん♪さすがやな〜。」

隣に教官がいて、この道を走って、

「右よし、左よし、、、」

左右確認して…

「好きなルート行っていいよ。教習じゃないし。」

「わかりました!じゃあ…」

せっかくだし、不安なところを…どうやって行こうかな…


そう思いながら道沿いに運転していたときだった。



反対側の車。

すれ違った車をパッと見たら…



ーーー旬さんが乗る教習車だった。


隣には大学生くらいの女の子。
可愛らしい、今時のおしゃれな子。



「……せっかくやのに、外周でいいんか?」

「へっ??」



すれ違ってから私は無意識にずっと外周ばっかり通ってたらしい。

「…あ、いや、まずは外周から思い出して…と思いまして…」


「…まあ、そうやな。それから坂やら踏切やら色々通ってもいいしな。」

「……ですね!」


誤魔化したの…わかったかな。

本当は旬さんの教習車が気になってただけなのに。
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