車内恋愛。
学科が終わり、ロビーで待つ。

時間になり、教官がぞろぞろと出てくる。



「森川さーん。」

「あ、はい。」

あ、この人…。


「えっと、今日担当します、瀬口です。よろしくお願いします。」

この前の説明会の人だ!

先生は名札を私に見せながら挨拶してくれた。

「お願いします。」
頭をペコっとした。

「原簿とカード、いいですか?」

「あ、はい。」

「今日はこの1時間ですね。で、昨日乗ってるのか。どうでした?実車は。」

「んーと、まだ少し怖いです。笑 1回目よりはマシにはなりましたけど。」

階段を降りて、車に向かいながら会話する。

「まー、慣れていってもらいましょか。カーブとかね。今日もまた新しいことしますよ?」

「頑張ります…。」

そんなこと言われると不安だよ〜。

「じゃあ…25号車行きましょか。荷物は後ろに入れて下さいね。開けますんで。」

「はい。」
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