車内恋愛。
この日は障害物を避ける練習をして、あとはひたすら隣から「目線!目線!」と言われまくり。

「はい、お疲れ様。今日はここまでね。んー、目線…ですね。」

「…はい。」

「教本のここ、見て欲しいんだけど、近く見ちゃうとこうなっちゃう。これが、今の森川さんね。遠くを見てると、いがんでるってわかるので。」

教本を見ながらわかりやすく説明をしてくれる。
ときどき私の反応を見ながら。

「また次回も目線には気をつけてね。」

「はい。」


私の荷物を出すために、後ろを開けて待ってくれる瀬口先生。

「ありがとうございます…。」

「この後は学科ですか?」

「あ、はい。受けて帰ります。」

「じゃあ、頑張って下さいね!お疲れ様!」

「ありがとうございました。」

私はペコっと頭を下げて、教室へと向かった。


今日は楽しかったと言うか、すごく落ち着いてできた気がする。
なんでかな。


ダメな癖も発見しちゃったけどね。笑



「はい、では学科5始めます〜。」

瀬口先生は学科は担当してないのかな。

そう思いながらも授業を受けている私がいた。



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