車内恋愛。

4.気付いた想い

教習所に行くことが楽しみな日々。

週に一度あるゼミでみんなに会えるよりも、教習所に行く方が今の私の楽しみ。
なんか変な感じ。

「ありがとうございました〜。」
「はい、頑張ってね〜。」

今日も送迎バスは私一人だけだった。


カードを通す。

「あ。」


ー知らない名前。

瀬口先生じゃなかった。



なぜかそれだけで、シュンってなる。

と同時にどこかに瀬口先生はいてないかな？って探してしまう。

「森川さん。」
「あ、はい。」
「じゃあ原簿もらいますね〜。」

初めての人。

周りを見ても、今日は瀬口先生の姿が見えない。
今日はお休みなのかな？

教習中も、どこかにいてるんじゃないか、って気になってしまう。
考えてしまう。


「今日はこれで終わりね。また次回新しいところやるからね。」
「はい、わかりました！ありがとうございました！」

技能が終わり、今日は学科も受ける。

1段階の学科は今日受けたら終わり。
つまり、仮免前効果測定という、仮免の学科試験の模擬試験のようなものを受けることになる。

これに受からないと、その後の技能の試験も受けられない。

学科の教官に原簿を返してもらうとき、「勉強できたら早めに効果測定受けてね。」って言われたから、今日は帰ったら勉強だ。


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