レンタルな関係。-続々編-(仮)
☆温泉旅行!再び
☆温泉旅行!再び
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「祐二くん、今日もテンション高いかな」
「たぶんな」
「また麻紀と騒ぐのかな」
「だろうな」
私のでっかいボストンバッグと、流川のコンパクトなショルダーバッグ、
そしてカエルと一緒にアパートの前で待っていると、クラクションを『パパーッ』と鳴らして、麻紀と祐二くんの乗った車が到着した。
「お久しぶり~! 唯衣ちゃ~ん! 流川く~ん!」
「ちょっと祐二っ、クラクションとかいらないしっ。しかも声がデカイっ」
「いや~ウレシイな~、また二人に会えて。いっつも麻紀と二人きりじゃ、さすがに飽きるからね~」
「はぁ? 何それ? ここで降りろ! 祐二!」
早速始まった夫婦漫才。
「やっぱり。相変わらずだね」
「ああ、相変わらずだ」
流川とふたり、顔を見合わせてくすくすと笑う。