レンタルな関係。-続々編-(仮)
「何をニヤニヤしてやがる」
「いや? がんばってね、流川」
「お前、オレが困惑している様子を見たいとか思ったろ」
するどいな。
『うん』とか言ったらデコピンされそう。
でも……
「はい、そのとおりです」
「なんだその素直な返事は……」
「じゃ、あとでね~、流川」
攻撃される前にささっと女風呂ののれんをくぐって振り向く。
へへへー、さすがにここまでは追ってこれないでしょー?
「あとで覚えてろよ」
流川の口元がそう動いたのを見て、ぎくっとしたけれど、
「ささ、オレ達も風呂に入ろう! 流川くん♪」
祐二くんに腕をひっぱられた流川は、よろめきながら男風呂ののれんをくぐっていった。