レンタルな関係。-続々編-(仮)
「誰か叫んでない?」
「うん。騒がしい気配がする」
「ケンカでもしてるのかな?」
「ええ~? お風呂の中で?」
「ちょっと出てみない? 露天風呂」
「うん」
外の露天風呂に繋がるガラスドアを開けてみると、竹の柵で仕切られている男子露天の方から盛大な声が漏れ聞こえてきた。
『ねー、待ってよ~~!』
『なんてステキなのっ! その二の腕!』
『まだ触り足りないわっ! もっと堪能させてよ!』
『あ~~もうっ。お尻も素敵♪』
……………。
「……どこかで聞いた声だね」
「うん。なんか覚えがある」
思い浮かべている人物は……たぶん同じ。
「麻紀、」
「唯衣、」
「せーの、、、」
私と麻紀から出てきた言葉は。
「「らぶりー留美」」
……だよね。