レンタルな関係。-続々編-(仮)
「こらこらこらこりゃ~~! いちゃついてるんじゃねーぞ~、そこのふたりっっ」
ヤバイ。
こっちのやりとりを見ていたらしい麻紀の目がすわってる……。
「見せつけてくれちゃってさぁ~。どんだけラブラブなわけ~?」
ずずずいっと乗り出してくる麻紀の浴衣の胸元が……やっぱりはだけてる。
ボリューミーでいいなぁ。
ちょっと分けてくれないかなぁ。
……って! そうじゃなくて。
「ま、麻紀。浴衣、ヤバいから」
ちらり。隣の流川を見ると。
ほらぁ、見てません風な感じは装ってるけど、明らかに目のやり場に困ってる。
てか、たぶん私のと比べてる。
う~~~! もうっ。
「麻紀、飲みすぎ。もうその辺にしとけって」
ご飯をガツガツ食べていた祐二くんだったけど、箸を置いて、麻紀の肩を引っ張っている。
……のに。
「うるさーーーいっ!!」
ガツーーーンッ!!!
「あでっ!!!」
振り上げた麻紀の腕が、祐二くんのほっぺにクリーンヒット。