レンタルな関係。-続々編-(仮)
「アンタなんか、テメェなんか、お前なんかっ! ちくしょー!」
倒れた祐二くんに馬乗りになった麻紀は、祐二くんの顔やら胸やら髪やらを、手当たり次第に引っかいたり、引っ張ったりし始めた。
「いでっ! あへっ! 落ち着けってば、麻紀っ」
「うるさいうるさいうるさーい!」
「うるさいのは麻紀だろぉ~っ」
「うるさいっ!!」
ちょちょちょちょっと!
これはマズイ。
祐二くんの髪の毛、全部引っこ抜かれちゃうかもしれないっ。
「ま、麻紀ってばっ。ねぇ、落ち着いてっ」
思わず立ち上がった私も、麻紀の肩を引っ張って、祐二くんから引きはがしにかかったけど。
「ひえ~~~~っ!!」
あっさり振り払われて、畳にダイブ。
「いてて……」
摩擦で、膝が赤くなっちゃったよ。。。
「バカバカバカ! バカ祐二!」
「何なんだよ~、どうしたってんだよ~」
「うるさいっ、黙れっ」
「………」
「何黙ってんだー! 何とか言えーー!」
「どっちなんだよ~」
「うるさ~~~い!」
……。
ダメだ。収集がつかない。