紫季と惺

帰る

「入れなくて良いよ。それ、合鍵だから。」


「でも…。」




 この後、いろいろあったけど、私が、その合鍵を持ってることになった。











 私は、お言葉に甘えて、その後しばらく、惺の家で、ゴロゴロしたり、テレビを見たりした。









「あ、夕飯…、でも彼女でもない私が、作って気味悪がられても、だめだしね。この作戦を、順調にクリアして、早く終わりたい。」






 私は、1人呟いた。







『今日は、ありがとうございました。合鍵は、また返しに来ます。紫季』





 私は、メモを残し、惺の家のドアを閉め、自分の家に帰った。







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