王子と姫の恋愛事情


【 央志side 】

坂下央志、高2。央志って言う名前だから、『王子』なんて呼ばれたり。それなりに彼女が居たことはあるけど、心許した瞬間に、なんか変わるらしいんだよね、俺。自分では分かんないんだけどね?うーん…。

― ドンッ「うおっ?!」

…!ぶつかった…?
引っ越してきてはじめての出逢いは、とっても変な子…

「し、失礼しました!」

あれ、行っちゃった。可愛かったなあ…。
同じ学校かな?


髪が長くて、華奢な身体。まさに女の子って感じなのに、ちょっと変わってて頭が悪くて。そんな子だからこそ、こんなに好きになったのかもしれない。

よくある、ドラマみたいな出逢いって本当にあったんだ。運命の赤い糸…。君は言ってたけど、そんなもので繋がれなくても、きっと出逢ってたと思う。きっとふたりは、出逢うことが決められてたんだ。こんなにも、大切だから…

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