王子と姫の恋愛事情

【 姫side 】

今日は大変な日だったなあ…。
変な男の人とぶつかるし…
めっちゃ見られるし…
顔真っ赤になっちゃうし…
なんかドキドキするし…

こんな気持ち初めてだから、いったい何なのか分かんないよ。
相談すべき…?

― プルルル…

「あ、電話…」

「もっし~♪」
「あ、もも?」
「ぴんぽ~ん!」
「どうしたの?」
「転入してきた奴居るんだって?」
「あー、うん」
「あれ?姫なんか元気なくない?」
「そう…かな?」
「なんかあった?」
「明日学校で話すね」
「分かった!じゃあまたね♪」
「うん!」

相変わらずのテンションで…。
私は着いていけません。

さっきの電話の子は、山上もも。幼なじみで、小さい頃から一緒。でも、学力も運動能力も全部反対で…。

ももは、可愛いっていうより美人の、ショートカットが似合う女の子。学年で1番2番を争うくらい頭が良いの。しかもモテモテ!なのにもも、恋愛には興味がないらしくて…。ほんとにもったいない!

< 8 / 10 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop