強くなりたい。

細川「はい!じゃあ始めまーす。号令お願いします。」

「起立! 礼! 着席!」

号令係なのか日直なのかわからないけど、背の低い男の子が号令をした。


細川「前回の続きからねー。どこまでやったっけ?」

「人権の歴史みたいなところだよー!わすれちゃだめじゃぁーんw」


教室に、ひときわ高くて張りのある声が響く。


この声の主は……

細川「あ!そうだったな。サンキュー!横山。」

横山さん、か。


外見はこのクラスで一番派手。
髪をブラウンに染めてて、いかにもギャル。

「さっすが!舞!」

横山さんの下の名前は、舞っていうんだ。
横山舞。
クラスのリーダー的存在かな。
注意人物その2っと。

舞「まあねーw」


細川「ではでは、授業やりますよー!…あ!そう言えば昨日ね、帰ったのが11時くらいでさ、お腹空いて……。」

細川先生がいきなり、雑談を始めた。


やっぱり、どこの中学校でも雑談の多い先生っているんだよね。

しえる「ねえねえ、エレナちゃん。細川先生っていつも雑談多いの?」

エレナ「……、う、うん…。」

細川「って、アレ!転校生だっけ、あの子。」
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