たいせつな君へ (free!)
*8月12日*
From 七瀬遥
「「あれ、はる?えっ....はる?はる!
はるっ、溺れてる....は、はるっっ!
起きろ!はるっっ!!!」」
突然、頭上からまこの声がする。
まこ?どこだっ?必死にまこの姿を探す
だか、どこにも見当たらない。ただ黒い世界にぽつりと自分がいるだけだ。黒い景色以外何も写っていない。小さな光もない出口もどこだかわからないような真っ暗闇の世界。まこ....ここはどこだ。そんなことを考えていたら一気に身体が上に引き上げられたような感覚がして水から出たようなジャバーンというような音がした。この脇の下で俺の身体を引き上げてるのはきっとまこの手だとそうすぐに分かった。大きくて包み込まれるような温かい手....いつだか寒い冬の日に手袋がなくて二人で手を繋いで家に帰ったのを思い出した。あれは、中二の頃だったな。そう、中学校に入ってからまこは身長とか身体とか俺を簡単に越して随分大きくなった。最初の頃は小さかったのになぁ....でも今のまこが一番好きだ。見た目が大きくなっても小さいころからの優しい性格とかみんなに気遣いができるところとか、変わっていない。そして、人に相談せず、一人で悩みを抱え込むとことか.....全然....変わっていない。
「「あれ、はる?えっ....はる?はる!
はるっ、溺れてる....は、はるっっ!
起きろ!はるっっ!!!」」
突然、頭上からまこの声がする。
まこ?どこだっ?必死にまこの姿を探す
だか、どこにも見当たらない。ただ黒い世界にぽつりと自分がいるだけだ。黒い景色以外何も写っていない。小さな光もない出口もどこだかわからないような真っ暗闇の世界。まこ....ここはどこだ。そんなことを考えていたら一気に身体が上に引き上げられたような感覚がして水から出たようなジャバーンというような音がした。この脇の下で俺の身体を引き上げてるのはきっとまこの手だとそうすぐに分かった。大きくて包み込まれるような温かい手....いつだか寒い冬の日に手袋がなくて二人で手を繋いで家に帰ったのを思い出した。あれは、中二の頃だったな。そう、中学校に入ってからまこは身長とか身体とか俺を簡単に越して随分大きくなった。最初の頃は小さかったのになぁ....でも今のまこが一番好きだ。見た目が大きくなっても小さいころからの優しい性格とかみんなに気遣いができるところとか、変わっていない。そして、人に相談せず、一人で悩みを抱え込むとことか.....全然....変わっていない。