彼のヒーローヴォイス



その日は、一晩中泣いた…


体の中の水分がなくなるんじゃないか、って思うくらい、泣いた。


泣きながら、純一への想いは、胸の奥に折りたたんで、紐で結んで封印した…。



朝起きると予想通り、目は腫れて真っ赤…。


今日が休みで良かった。

今日は一日誰とも会わないし、出かけなければ、大丈夫。
濡れタオルで冷やしながら過ごせば、きっと…



全て、元通り…。





そう、すべて……。。




なにも、なかった……。。。
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