ナルシスト彼氏。
普通に喋ってるんだろうけど、女子達の声のおかげでボソっとしか聞こえない。




別に騒いでいないあたしには話し声が聞こえてくる。



何を言うかと思えば、



『俺っ、ココの席がいいんですけど・・・』






そういってあたしの隣の席を指差した。





えぇ?!



なんですと?!



あたしの隣、空席じゃないんですけど!!





『えぇっと・・・席なら後ろが空いているが・・・』





先生も戸惑い気味。





『この俺が後ろ?!有り得ないでしょ!!』






『「は?!」』



先生とあたしの声がハモった。








えーと・・・、





須臣君?



今・・・何て言った?


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