ナルシスト彼氏。
だいたい・・・女子からあんなに気に入られてるんだから、
あたしじゃなくてもいいでしょ?!





あいつにベタ惚れの女子だったら喜んで引き受けるだろうけど・・・





あいにく、あたしはこれっぽっちも惚れてませーん!!





「先生っ。他の人に頼まないんですか?」





先生を半ば睨みつけながらあたしは言った。







『それが・・・須臣が学校を案内しろとか言い始めたときには、すでに桜木しか居なくてな。』




あたししかって!!



先生、完全に須臣君に振り回されてるじゃん・・・。



あ、


そうだ!!



今ちょうど、由歌はトイレで居ないだけだし・・・




由歌に案内させたら絶対喜ぶよね!!





落とすって言ってたし★(←言ってない)





「先生~、由歌が須臣君を案内したいそうです~」



あたしはさっきとは打って変わり満面の笑みで言った。
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