ナルシスト彼氏。
これで帰れる!!



・・・そう思ったのに。



先生は怪訝そうな表情を浮かべていた。




ちょっと、あたしの最高の思いつきに何か不満でも?



一応言っとくけど、早く帰りたいからって親友を売ったわけじゃないわよ?


そっ・・・そんなことあたしがする・・・わけないじゃない♪





「ゴ、ゴホン。あのっ、先生?」




先生を伺うように聞いてみる。



『あぁ・・・それがな、須臣が・・・』




須臣が・・・?




そう先生が言いかけたとき、




ポンっと肩に誰かの手が乗った。




触れた部分から伝わる手の暖かさ。




妙に心地よさを感じた。



この手・・・



誰ッ?!



あたしは驚き、後ろを振り返ると・・・



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