ナルシスト彼氏。
―――蓮Side―――




なぜみゆちゃんは俺の席に来ないんだろう・・・?



俺はこっちに転校して来てからずっと疑問だった。





だって、他の女子はみんな俺の席に集まってるじゃん?





そんなに恥ずかしいのかなー?





今まで俺に近寄ってこない女子なんて居なかったのに・・・。




そう思いながら改めて自分の机の周りを見渡す。




左右、前後共にみゆ以外の女子に囲まれていた。




正直、次々投げかけられる質問の早さに付いていけず
とりあえず笑顔だけは保って、ふとみゆちゃんの席を見た。




といっても、女子と女子の隙間にちょっとしか見えないんだけど。




――――――トクン



何だよ、この音は。




理由も分からぬまま心臓は大きく音を立てる。





窓の外を見てみゆちゃんは悲しそうな顔をしていた。




なぜか・・・その横顔がすごく・・・綺麗だと思った。
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