ナルシスト彼氏。
ドアを開けると、ザザァーという音と共に雨がコンクリートを打ち付けていた。






雨を見ると時々思い出す・・・




悲しい出来事を・・・








屋根は入り口付近にちょっとだけ。






濡れたくないあたしはちょこんと体育座りをした。






辺りは一面雨が降りしきっている。





授業が始まったので生徒の声も聞こえない。






静かだな、と思うと同時にちょっと寂しくなった。




自分でさぼるって決めたのにな・・・。



その時、




カンカンカンと誰かの足音が近づいてきた。




誰・・・・・だろう。





やっぱ一人でこんなとこ居ると怖いな。



今更後悔が押し寄せる。




あたしはちょっと体を振るわせた。




―――ガチャッ
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