ナルシスト彼氏。
「・・・ッ?!」


なん・・・で?




あたしは驚きを隠せなかった。




だって・・・・・さっきまで教室で女子に囲まれて笑顔振りまいてた人が・・・・・






ココに居るから。



とりあえず何か言わなきゃっ!!



「す、須臣もサボリっ?!」




ぎゃー!!


あたしってばどもりすぎ!!





しかも声裏返ったし・・・。





最悪・・・だけど・・・・・




この雨を1人で見てると寂しくなるから・・・




ほんとは須臣が来てくれて嬉しかったり・・・。





ってないない!!




心の中に浮かんだ感情をかき消す。





『雨、嫌いなの?』




須臣が口にしたのは、あたしの問いかけの答えでも無く・・・




突拍子な質問で・・・。



見透かされたような須臣の眼差しと質問に鼓動が早くなる。



それが雨が嫌いとバレてるせいなのか、須臣がココに居るからなのか・・・分からないけど・・・。



「ど・・・どうして?」




あたしは精一杯、動揺を隠して小さく言った。



どうして雨が嫌いだって分かるの?


あたし・・・、そんなに顔に出てたのかなぁ?



いやいや、雨が嫌いって顔にでるの?!

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