ナルシスト彼氏。
急に話しかけられ、反射的に顔を上げると雨は上がっていた。






そして空には小さな虹が架かっている。






「・・・綺麗。」









素直にそう思った。










あたしが雨を嫌う理由を詳しく聞いてこない優しさは暖かかった。








いつか・・・、話すね?




今よりも、もっと蓮のことが好きだって気づいたら・・・。









あなたの優しい一面を知れたから・・・、今日は雨にちょっとだけ感謝する。
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