ナルシスト彼氏。
「はぁ・・・」




ダッシュで教室の前までやって来た。




死ぬんじゃないかと思うほど息が上がっている。





あの女の子のせいでッ!!




・・・て、あたしあの子の名前聞いてなーい!!



後輩だろうけど、クラスも聞いてないし・・・。




大体、友達になりたいとか言うんなら自己紹介くらいしてよね!!




朝から激怒していると・・・



『あれ?みゆちゃんじゃん!!』




朝からもの凄くテンションの高い声が後ろから聞こえてきた。




こんなにキレる寸前のあたしに話しかけるとかいい度胸ね。




「あ゛っ?!」




振り返ったあたしの顔は、眉は釣りあがり、ふくれっつらでさぞかしブサイク顔だったろう。



あたしだって振り返った瞬間後悔したんだから・・・。



だってまさか、須臣が遅刻してるとか思わないし!!



いや、声で気づくべきなんだろうけど・・・



今のあたしの頭の中は怒りで一杯だったしなぁ。



サァーと頭に上っていた血が引いていく。



おおお落ち着かないと。



とか思ってるあたしはかなり挙動不審。
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