ナルシスト彼氏。
『みゆちゃん、また顔が強張ってる~。笑顔のが似合うよ?』



須臣は、怒るどころか、さわやかな笑顔付きでドキッとするような言葉を言った。






なんでッ・・・。




あたしが素直になれないのが原因だけど・・・・・、




あたしがどんなに怒らせてしまうようなコトを言ってしまっても、須臣は怒る素振りを見せない。





それどころか笑顔で言葉を返される。




ほんっと、天然てーゆうか・・・。




ナルシストって・・・、どんな言葉も褒め言葉に聞こえるの・・・?




って怒るトキは怒るよねぇ。




須臣のコトを考えれば考えるほど、よく分からなくなっていく。





結局、あたしの周りには不思議ちゃんが多い。




その分、あたしが現実的になっていくんじゃないか、と思ってみたりもする。




廊下でいつまでも突っ立っていても仕方が無いので、2人で教室に入った。




ラッキーなことに先生は遅れてくるようで、自習だった。
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