ナルシスト彼氏。
「・・・ていうワケ。」


話し終わると、しばらく由歌はきょとんとしていた。





そろそろ先生が来るんじゃないかと思った頃、由歌がやっと口を開いた。



『普通・・・さ、そーゆう運命的出会いって恋に発展するじゃない?でも友情に発展するってのがちょっと・・・。』




そこかーい!!




あたしは思いっきり心の中で突っ込みを入れる。




あんだけ考えた素振り見せといて結論がそれかよっ。




やっぱり・・・、不思議ちゃんに不思議ちゃんの話をしても無駄だったか。




由歌はこれでもかというほど天然要素が含まれている。




『マンガだったらカッコイイ男の子と出合うんだろうけど・・・。みゆの場合は女の子だったね♪』




女の子だったね♪




じゃ済まないでしょーが!!




いや、男の子と出会っても困るんだけど・・・・・。



とにかく!!



今、重要視するべきところはその不思議ちゃんが休み時間のたびに教室にやってくるってトコ!!


「そーゆう問題じゃなくて・・・。これから休み時間の度にうちのクラスに来るって・・・。」



『う~ん。いいんじゃない?友達になったんでしょ?』


ケロっとした様子で答える由歌。
< 42 / 54 >

この作品をシェア

pagetop