ナルシスト彼氏。
・・・チーン。





終わった・・・な。




親友が許してしまった今、自分で友達okしたあたしに断る権利などない。



これから毎時間あの子が来るのか・・・。




先が思いやられる・・・・・。




結局先生が来ることはなく、授業が終わり・・・




最も恐れていた休み時間が訪れた。




それにしてもあの子には友達ができない理由でもあるんだろうか・・・。




見た感じそんなに性格に問題があるようには思えないし。




そりゃあ・・・あの不思議ちゃんぶりは凄いけどさっ。




まだ6月だしな~。




入学してからそんなに経ってないんじゃ、まだ友達もいないのかもしれない。




そんなことを考えていたときに、由歌があたしの耳元で『あの子、・・・じゃない?』
とささやいた。




勢いよく後ろを振り返ると、後ろのドアの方にちょこん、と不思議ちゃんが立っており、あたしと目が合った瞬間ペコリと頭を下げた。




それにつられてあたしも頭を少し下げる。

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