ナルシスト彼氏。
この状況って・・・・・



あたしがあの子の所まで行くべき・・・なんだよね?



由歌に目伏せをし、おずおずと不思議ちゃんの元に足を運ばせた。




由歌はあたしの後ろからちょこちょこと付いて来てくれている。




おかしいだろー、この光景。




とか自分で思いながらもドアの前まで到着した。





いやー、うん・・・。



とりあえず来ましたけども・・・。




話すことが・・・ない。



あたしって、あんまり後輩とか先輩とかと話すの苦手なんだよな~。




なんて今更再認識してる場合じゃないよね・・・。




とりあえず何か話さないと・・・。



あきらかに強引だったけど、一応あの子は階段を上がってまであたしの教室まで来てくれたワケだし。




そうだっ!!



あたし、まだ名前聞いてないじゃんか∑




「ききき・・・来てくれてありがとう。」




どもるなー、あたし!!



『あたしの方こそありがとうございますっ』



とにっこりスマイルで返された。
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