ナルシスト彼氏。
みんな転校生が来ることを知っているんだろう。







クラスは一斉に静かになった。





一応あたしも前を向きなおす。




45歳にもなって独身男性(←余計なお世話)である村井先生が教卓の前に立った。





『え~。みんなも知ってるかと思うが、
今日は転校生が来ている。』



先生はいつもと変わらない淡々とした口調で話し始めた。



教室中が前方のドアを注目している。




あたしは興味ないけどね。



まぁ・・・興味はないと言ってもちゃっかりドアの方を注目しているあたしだった。




『さぁ、入って。』




先生がドアの方に向かって声を掛ける。






―――――――ガラッ








入ってきたのは・・・・・


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