ナルシスト彼氏。
あたしは惚れると言うよりは見とれていた。




こんな綺麗な顔の人が居るんだな~と。





まさかこんなに身近に居るとは!!




大げさだけどこんなに整った顔立ちの人をあたしは見たことが無い。



これじゃあ、さっきのあたしの発言はどうしてくれんのよ?!





とか思っていると、



『ゴ・・・ゴホン。静かに!!』





嘘っぽい咳払いと先生の一言であたしを含め、再びクラスは静かになった。





わぁ・・・やっぱ間近で見ると綺麗だよなぁ~





ちょっと一番前の席で得したな♪




相変わらずあたしが観察を続けていると美少年君とバッチリ目が合った。






・・・・・ゲッ!!


見つめすぎた?!


一番前のあたしの視線に美少年君は気づいたのだろう・・・・・




こういうときって目逸らすべき?




逸らさないべき?



そんなことを考えてる間、結局なぜか見つめ合っていた。



ふいに、



ニコッ



と美少年君が微笑んだ。


―――――トクン


大きな鼓動が自分にも聞こえてくる。



不覚にもあたしはときめいてしまった。




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