COLORFUL

ライバル

「山口さんと…俺は、最初に手挙げてたんだから優先する事はできないんすか?」


………

「そーだな…それにその他の女子、お前らよく考えれば係決まってるだろー」

「「えー…でも」」

「はいはい。決まってない奴だけじゃんけんな。もう2人は決まってるからな。あと4人決めろー」



まじ!?
やったー!!!

「良かったな。」
龍馬くんが言った。

「うん。ありがとう!」

「俺は別になんもしてないよ。」

そういって、龍馬くんは照れ臭そうにした。


かわいいっ…
照れる時もあるんだ。

あたしはまた、にやけてしまった。



全部の係が決まって、委員会は終わった。

あたしが帰ろうとすると、龍馬くんが「ばいばい」って声かけてくれた。



きゃーっ!
やばいやばい!!

帰って早く奈美に報告しなきゃ…と思い、あたしが帰ろうとした時。
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