COLORFUL
ふぁーあ…

ブォーン…
車の音がした。
お父さんだ。もう会社に行ったんだ……


お父さんは少し遠い会社に通っているから、朝が早いんだ。

時計を見ると 6時。


まだ6時かー……


昨日早く寝たせいか、いつもより目覚めがいい。

支度しよっと!


シャワーを浴びて、着替えて…

下におりていくと、お母さんが目を真ん丸にしている。

「紗和…どうしたの…?」
どうやらお母さんは、あたしが早起きした事に驚いているらしい…


「ちょっとね♪」

ふふん♪と鼻歌を歌っていると、お姉ちゃんがおりてきた。


「えっ!?紗和が起きてる…どうかした?」

お姉ちゃんまで……

「ひっどいな〜!あたしだって早起きする事ありますぅ!!」


「よく言うわよ!あ…志乃は午後からなんだっけ?」
「うん、今日はゆっくりできるんだー」


そういってお姉ちゃんは、ゆっくりテレビを見てる。
「いいなぁ、大学生は…」と、つぶやくと…

「え〜?まぁ確かに楽しいけど、あたしは高校のほうがはっちゃけてて良かったなー…」

ふーん…
そんなもんなのかな?


「ま、紗和は恋、だね♪」
あたしは顔が一気に赤くなった。


「ふふ♪どんな子か見てみたいわー…ゲットして連れてきなさいよっ♪」

「っ…ゲットって……」

お母さんにまで突っ込まれると厄介だから、あたしはその場を離れた。



「じゃあ、いってきます!」
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