COLORFUL
……ん…っ




「え!?」

目を覚ますと、目の前に龍馬くんがいた。


「あ…ごめん。起こしちゃった?」

そういって苦笑い。


あたしは何がなんだか分からなくて混乱してた。


すると龍馬くんは、ポケットから携帯を出した。

「これ…」

画面には、グラウンドの写メ。


「あっ………!!」

そう、それはついさっき奈美に送ったはずの物だった。

「ごめん!それ間違えて送っちゃったみたい…ほんとにごめんね!!消してくれていいから…」


そういうと、龍馬くんは保存を押した。

「この写メいいじゃん。なんか誰もいないグラウンドって不思議だな…サンキュ♪」

あたしは龍馬くんが同じ事を感じていた事が嬉しかった。


「う…ううん!全然っ!」
「じゃあ、お返しにいい物見せてやる。」

「え…?」



あたしの前に出したのは、真っ青な空の写メだった。

「これ、朝学校で撮ったんだけど、すげーきれいじゃない?」

それは青々とした空で、あまりにきれいで見とれてしまった。



「はい。今送っといたよ。」

と、優しく微笑んだ。


♪―♪―♪
あ…ほんとだっ!




「ありがとう!すっごい嬉しい!!!」

あ…口に出ちゃった。

でも、嬉しい。
すごい嬉しいよ。

「ははっ!良かったー^^じゃ、ね。」


龍馬くんは少し照れていた。



かわいいーーっ!!




あたしは後ろ姿をずっと見つめてた。


もらった写メは、もちろん保存して。

なおかつ待受に設定。






その空は龍馬くんのようで、見ていると元気をくれた。
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